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文書番号:4159
Q.【ご参考】いまさら聞けないインターネット・ネットワーク概論 4/5
 
【ご参考】いまさら聞けないインターネット・ネットワーク概論 4/5 本コンテンツは、ネットワークのイメージをわかりやすく解説したご参考資料となります。
実際の詳細とは相違がある場合がございます。
あらかじめご容赦ください。

目次
基本13.宅内のネットワークは?
基本14.ルーターの機能
基本15.ルーターを介した有線・無線の接続アイコン
基本16.二重ルーターの環境

※クリックすると各項目の説明へジャンプできます。





基本13.宅内のネットワークは?

WANIPをもつということは、先に説明したとおり、地球規模でのネットワーク(WAN)となります。
ルーターが、WAN IPを取得した状態は、地球規模で「唯一無二」の存在であることがわかります。





ルーターから宅内側のネットワーク(LAN)について説明します。
赤丸で囲った部分です。





これも、IPアドレスによるネットワークとなっています。
便宜的に、LANIP(ローカル・エリア・ネットワーク・IP)アドレスといいます。

ルーターは、「WAN IP」を一元管理するほかに、宅内用のIPアドレスを別途持っています。
エレコムのルーターを例とした場合、以下となります。

エレコムルーターの場合
ルータ 192.168.2.1
各パソコン 1台目:192.168.2.100
2台目:192.168.2.101
3台目:192.168.2.102

が、ルーターから自動で付与されます。




・地球規模(WAN)でみれば、ルーターは「唯一無二」のWAN IPによるネットワークに参加。

・宅内(LAN)でみれば、ルーター配下は192.168.「2」.xxxのネットワークが構築されてます。




LAN内においてはルータを始め、全てのパソコンも、3番目の数字が「2」になっています。
これを「セグメント」といいます。

LAN内のネットワークはすべて「2」のセグメント(グループ)です。

重複のないIPアドレス(名前)になっていることがわかります。
これが、ローカルなネットワークとなります。





基本14.ルーターの機能

ルーターは、WAN IPを一元管理する以外に、別途192.168.2.1というIPアドレスをもっています。
※エレコム・ロジテックルーターの場合です。



これは、WAN IPのような、「唯一無二」のIPアドレスではなく、LAN用の汎用的なIPアドレスとなります。
また、自分の配下になる端末(パソコンやスマートフォン、ゲーム機等)に、IPアドレスを振ります。

イメージは以下をご参照ください。



有線(LAN)ケーブル














ルーターが名前(IPアドレス)を付与することで、同じ「2」のセグメント=仲間になりました。



無線(Wi-Fi)

ルーターへの接続手段が、無線(Wi-Fi)でも同様です。











無線も同様に、ルーターが名前(IPアドレス)を付与することで、同じ「2」のセグメント=仲間になりました。



ルーターの機能とは?

以下に記載する3つとなります。

ルーターの機能
1.「WAN IP」の一元管理
(自分に接続された複数の端末をインターネットに繋げる)
2.自分に接続された端末に「LAN IP」(例:192.168.2.xxx)を付与する
3.異なるセグメントをルーティング(橋渡し)をする


これが、ルータの仕組みであり、ルーターの機能となります。
※3.については、本コンテンツでは割愛いたします。



基本15.ルーターを介した有線・無線の接続アイコン

ルーターがある、スタンダードな環境例です。





・有線は、イーサーネット(または、ローカルエリア接続)アイコン
・無線は、Wi-Fi(または、ワイヤレスネットワーク接続)アイコン

以下の接続アイコンに、ルーターから、IPアドレス(192.168.「2」.100 ~ の連番)が付与されます。

名称 イメージ
有線(LANケーブル) Windows7以下 Windows8以降
ルータから、上記接続アイコンのIPv4アドレスに「192.168.2.100」が付与されています。



名称 イメージ
無線(Wi-Fi) Windows7以下 Windows8以降
ルータから、上記接続アイコンのIPv4アドレスに「192.168.2.101」が付与されています。





以下の場合、ルーターが付与したIPアドレスは、同じセグメント(この場合「2」)であるため、ルーターが一元管理している「WAN IP」を経由して、インターネットができるのです。





なお、ルーターからパソコンにIPアドレスが付与されているかは、以下操作で確認可能です。

有線(LANケーブル) ご参考リンク
無線(Wi-Fi) ご参考リンク


インターネットの通行手形(WAN IP)の一元管理と、自分に接続された有線・無線の端末にIPアドレスを付与する
これが、ルーターによるインターネットの仕組みです。



基本16.二重ルーターの環境

WAN IPは、契約においてひとつしか付与されない為、全体の環境を考えて設定しないといけません。

特に、「PPPoE」によるISPとの接続方法においては、機械にISPから提供された「認証ID」「認証パスワード」を登録しなければWAN IPが付与されない為、必ず設定が必要です。

それでは、二重ルーターの環境について説明します。
以下の2つを前提とします。



前提1


ルーター名 IPアドレス 説明
192.168.「1」.1 各々、ルータのIPアドレスのセグメントが違う前提で説明します。
192.168.「2」.1




前提2


ルーター 受口 説明
ルーターの背面には、2つの異なる受口()があります。

の受口の場合は、異なるセグメントでも(例:192168.「2」.1 → 192.168.「1」.1」)ルーターの機能でルーティング(橋渡し)が可能です。

今回の内容は、の受口(ルーティングなし)に接続している前提で説明をします。

<補足>


ルーター「A」からのLANケーブルを、ルーター「B」のどのポートに挿すかで動作が異なります。

ルーター「A」からのLANケーブルを、ルーター「B」の「」の受口に挿した場合は、これから記載する内容には当てはまりません。



※この場合、インターネットは可能です。


これから記載する内容は、ルーター「A」からのLANケーブルを、ルーター「B」の「」の受口に挿した場合の例となります。





STEP1 ルーター「A」でインターネット環境している図です




・ルーター「A」が「WANIP」を取得しているものとします。
・ルーター「A」のIPアドレスは、192.168.1.1
・ルーター「A」の配下は、「1」のセグメントでIPアドレスが振られています。

この環境にて、パソコンからインターネットがみれています。




STEP2 ここにルーター「B」をいれました




・ルーター「A」が「WAN IP」を取得しているものとします。

・ルーター「A」のIPアドレスは、192.168.1.1
・ルーター「B」のIPアドレスは、192.168.2.1

さて、パソコンからインターネットは見れるでしょうか?




STEP3 パソコンはルーター「B」の配下になるため、IPアドレスがかわります




・ルーター「B」のIPアドレスは、192.168.2.1
・パソコンは、ルーター「B」からIPアドレスが振られるため「2」のセグメントになります。

192.168.1.100 → 192.168.2.100
192.168.1.101 → 192.168.2.101




STEP4 パソコンはWANIPをもってるルーター「A」とセグメントが違うネットワークとなります




・ルーター「A」とルーター「B」は物理的に接続されていますが、IPアドレスの視点でみた場合、セグメントが「1」と「2」とまったく違うネットワークです。




STEP5 結果、インターネットは見れません!




・ルーター「B」は、自分の配下に「2」のセグメントを付与しています。

・インターネットを見る通行手形のWAN IPをもっているのは、
1」のセグメントをもっているルーター「A」のため、
2」のセグメントのパソコン達は、インターネットが見れなくなります。




STEP6 結論は、二重ルータの環境にしないことお勧めします

ルーター「A」または、ルーター「B」のいずれかを撤去し、残ったルーターに「PPPoE設定」をするか、もしくは、以下のように、ルーター「B」を、AP(アクセスポイント)モードにするしかありません。



AP(アクセスポイント)モードになると、有線・無線の受口のみとして機能します。
結果、ルーター「A」からのセグメント環境(例では「1」)となるので、インターネットが可能となります。

なお、ルーター「A」からのLANケーブルを、ルーター「B」のWANポートに接続した場合は、ルーティング機能によって上記構成でインターネット可能ですが、パフォーマンスの点ではお勧めしません。


※かんたんセットアップ4以降が搭載されたルーターはパフォーマンスが向上しているため、二重ルーターでも問題ありません。


<ご参考>

二重ルーターは大丈夫?



先に説明した、AP(アクセスポイント)モードとは、ルータとしての以下機能を完全に封印するイメージとなります。

アクセスポイントモード
1.「WAN IP」の一元管理はできません。
2.自分に接続された端末に「LAN IP」(例:192.168.2.xxx)を付与しない
3.有線・無線の受口。ただの「ハブ」になります。


APモードHUB(ハブ)のイメージ


<ご参考>

APモードとは?




作成日時:2012-06-19
更新日時:2024-06-20

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