RAIDとは?
RAIDとは複数台のハードディスクを組み合わせて、仮想的な1台のハードディスクとして管理する技術です。
RAIDには複数のモードがあります。
モードによって機能が異なりますので、目的に応じて選択する必要があります。
以下では一般的なRAIDモードをご紹介します。
RAID 0
概要
別名「ストライピング」ともいわれます。
データを複数のドライブに分散して書き込み、高速化を図るモードです。
イメージ図
トラブルが起きた時
1台のディスクに障害が発生すると、すべてのデータは読み出し不可となります。
容量について
1TB(テラバイト)のハードディスク2台で設定している場合、約2TBになります。
JBOD(ジェイボド)
概要
別名「スパニング」ともいわれます。
複数のドライブを連結して1つの大きなドライブとして扱うモードです。
RAID 0と似ていますが、こちらはデータを分散して書き込みません。
1台のドライブの容量がなくなると、次のドライブにデータの書き込みを行います。
イメージ図
トラブルが起きた時
1台のディスクに障害が発生すると、すべてのデータは読み出し不可となります。
容量について
1TB(テラバイト)のハードディスク2台で設定している場合、約2TBになります。
なお、このモードでは容量の違うドライブ同士を連結することもできます。
(例:2TB + 1TB = 合計 約3TB として利用可能)
RAID 1
概要
別名「ミラーリング」ともいわれます。
2台で一組みのRAIDモードです。
データをもう1台のディスクに全く同じ構成で複製します。
イメージ図
トラブルが起きた時
1台のディスクに障害が発生しても、もう1台のディスクでデータ読みだしが可能です。
容量について
1TB(テラバイト)のハードディスク2台で設定している場合、約1TBになります。
RAID 5
概要
すべてのディスクにデータを分散して書き込みし、パリティ※(図の黄色部分)を生成します。
※誤り検出に用いられる技術
イメージ図
トラブルが起きた時
1台のディスクに障害が発生しても、データの読みだしが可能です。
ただし、2台障害が発生した場合は読みだし不可です。
容量について
1TB(テラバイト)のハードディスク3台で設定している場合、2台分の容量となります。
今回の構成ですと、約2TBとなります。
RAID 10 ( RAID1+0 )
概要
RAID0とRAID1の特徴を組み合わせたRAIDです。
イメージ図
トラブルが起きた時
ミラーリングしたペアの1台のディスクに障害が発生しても、もう1台のディスクでデータ読みだしが可能です。
ただし、2台ともに障害が発生した場合は読みだし不可です。
容量について
1TB(テラバイト)のハードディスク4台(2台×2グループ)で設定している場合、約2TBになります。
RAID 50 ( RAID5+0 )
概要
RAID0とRAID5の特徴を組み合わせたRAIDです。
イメージ図
トラブルが起きた時
1台のディスクに障害が発生しても、データの読みだしが可能です。
また、RAIDグループ内での障害発生が1台であれば、複数グループ同時に発生しても稼働できます。
ただし、RAIDグループ内で2台のディスクに障害が発生した場合は読みだし不可です。
容量について
1TB(テラバイト)のハードディスク6台(3台×2グループ)で設定している場合、約4TBになります。